漫画の部屋

ジャンプの部屋・ジャンプNEXT! 2011 SUMMER感想

まずは本誌連載経験者と袋とじ番外編のみ。

宇宙少年バルジ／堀越耕平

「逢魔ヶ時動物園」の堀越耕平先生の読み切り。巻頭カラー、52P。
宇宙ネタを散りばめてはありますが、全体的に「粗い」、というのが感想。設定などの練り込みが甘い感じがします。連載に持って行くには、もう2・3段階練り込みが必要じゃないでしょうか。

SUN!SUN!輝く!!袋とじ番外編!!

magico 番外編／岩本直輝
- 今回唯一4ページもらってます。
- 夏だ！水着だ！というわけで、本編では見られそうもない、ビキニ姿のエマが登場。
めだかボックス番外編／暁月あきら・西尾維新
- 安心院なじみから目安箱に届いた「めだかの倒し方」を尋ねる投書。しかし黒髪めだかは、ラスボスからの投書であっても受け付けるのであった。
- 「めんどくせえ馬鹿だなうちの大将は!!」という生徒会みんなの感想が全てですね。
夏のST&RS 番外編／ミヨカワ将・竹内良輔
- めぐる視点で、周りの人を4コマで紹介。
- 結局、めぐる以外全員変な人だった、ということが判明。
鏡の国の針栖川真桜の裏日常編／叶恭弘
- 自分の裸や下着姿が鏡に映らないように、一生懸命努力する真桜の日常。
- ここまで警戒されると本編ではなかなか真桜の油断した姿は見られないかも知れないですね。
奇怪噺花咲一休番外編／河田悠冶・小宮山健太
- 幸さんの地雷を探ろうとする一休とカルマ。
- ポンチョはいいんだ…。
enigma【エニグマ】番外編／榊健滋
- e-test1週間前、ラブレターをもらったしげると、スミオ母の会話。
- e-test前のほのぼのした感じが、かえって本編のドロドロさ加減を引き立てているようでもありますね。
「いぬまるだしっ」袋とじ開けSTYLE特集／大石浩二
- ついに袋とじの中に入ることは諦め、袋とじの開け方そのものをいじる、ということに。

東京デパート戦争体験記／松井優征

センターカラー35P。
数度の戦争で荒れ果てた東京23区。食べるモノも着るモノも全て足りない貧しい世界。その中心にそびえ立つ「デパート」。とうの昔に所有者が滅んだ後、管理システムが暴走し、野生化した凶暴なマネキンが商品をまとって蠢く戦場なのであった…。
松井先生らしいちょっと狂った世界観が魅力的な作品。主人公の変態っぷりもさすがです。

保健室の死神まだまだウワサのハデス先生／藍本松

センターカラー49P。本誌の最終回から5年後の世界を描いた、真の完結編。
常伏中1年生となった操は考古学研究会のメンバーを集めようと奔走。麻雀の腕は達人クラス。経一に仕込まれたか？
アシタバの妹・頼子は、ハデス先生のことを覚えていないらしく、「死神」の正体を暴こうと、淀橋家の次男・夢有と組んで「死神」の調査を始める。
アシタバ・美作・シンヤの3人は普通に大学に進学したのかな？藤は婚約が嫌で1年前にアメリカに家出し、アメリカ支店出店を考えている様子。シンヤの弟・刀哉はオールバックでバイクに乗って、高校デビュー？
荊真理也は、カウンセリング室の天使として、絶花先生と「天使と悪魔」コンビを結成。ナチュラルに洗脳するウルウル目が怖いです。
経一は鈍と結婚できたらしく、自分そっくりの3つ子の父親に。
花巻は塾講師のバイトを、本好は大学で研究者を目指し、安田はアイドルAYKの筋金入りの追っかけとして成長したようです。
ハデス先生は結局「冷血」を失うことはせずに、共存していく道を選んだようです。オセロの相手をしていれば満足らしい…。
みんなの成長した姿が見られて、満足の最終回でした。

残りの作品については、時間があれば追記します。

(2011.08.16)